僕の通っていた都立立川高校は自由な校風が売りで、制服もなく皆がそれぞれ好き勝手な格好で授業を受けていました。そのため、入学式もこれといって服装が指定されておらず、各個人が自分で考えて登校するというふうになっていました。

 

そこで僕は中学時代の友人で別の私服高校に進学することになっていたO君に服装の相談をしました。すると彼は「俺は私服でいくよ!」となんの迷いも無く言い切りました。念の為母にも聞いてみたところ、「私服でいんじゃない?」と返され、ああ、ならそういうもんなんだろうな、と特になんの疑念も抱くこともなくその考えを受け入れていました。

 

更に僕の判断を確固たるものにした要因があります。中学の制服がクソダサかったのです。紺のブレザーとパンツに臙脂色の妙に古臭いネクタイ。友人からも「その格好で行くのだけはやめてくれ」と頼まれるほどでした。ファッションセンスのない僕はその言葉に抗えるわけもなく、言われたとおりするしかありませんでした。

 

当日、僕はチノパンに水色のセーターという若干カッチリ系の私服で入学式に参戦しました。まず事前に知らされたクラスに集合するのですが、入ってみると周りには中学の制服かスーツを着た人しかいません。このあたりでだんだんと嫌な予感がしてきました。時間が来て、会場である体育館に移動してみるとどうでしょう、見渡す限りの黒、黒、黒…。水色の服を着てるヤツなど一人もいません。あとから入ってくるのも黒ばかり。結果僕は知らんやつからも「入学式に私服で来たヤツ」として認知されるようになりました。なんか僕こんなんばっかりですね。

 

ちなみに、あんなアドバイスをしたO君は結局中学の制服を着ていったそうです。許さん。皆さんはTPOを心がけた服装をしましょう。ここまで読んでいただきありがとうございました。

おまけ

 

今回は大誠のおもんないと並ぶもう一つの得意技である「イキり」に関するものでした高校時代からやっぱりイキっていたことが良く分かりますね。しかも水色なんてなかなかのせんすだと思いませんか?